4世紀頃、神功皇后が韓国の遠征途中、播磨灘で暴風雨に遭いこの海岸に立ち寄り住吉大明神に祈られますと、風雨が収まりました。皇后がここに住吉大明神を祀ったのがこの神社のはじまりと言われています。江戸時代、明石城主小笠原忠政(後の忠真)が能舞台を建立、現在、市有形民俗文化財に指定されています。明治時代までは祭礼、雨乞いの時に能を、大正時代は春祭に狂言が奉納されていました。昭和に途絶えていたが昭和49年氏子や愛好家によって復活、以来開催されています。
2025年の万国博覧会の開催地を決定する総会がパリで開かれた際、最終プレゼンテーションで住吉神社能舞台の映像が選考委員に紹介されました。世界に誇る日本の風景をぜひ、体感してみませんか。普段、当たり前のように見ている景色の中に息づく『伝統』を、新たな気持ちで発見できるかもしれません。